映画 芸術

『大地と白い雲』感想・解説(ネタバレ) 評価:2.5

2021年9月30日

こんにちは。

自給自足を目指す 里絵 です (*Ü*)ノ

岩波ホールで上映されている映画は観たいと思う作品が多いんですよね。

いい映画館ですよね!

 

今回も前売り券を買っていたので、行ってきました。

 

大地と白い雲

画像引用--大地と白い雲 : 作品情報 - 映画.com

 

Data

原題:白云之下
英題:Chaogtu with Sarula
訳題:大地と白い雲
制作:中国(2019年)
監督:ワン・ルイ
上映時間:111分
公式サイト

 

里絵の評価:2.5 

んー、内容がなんとも...

 

『大地と白い雲』紹介

愛ゆえにすれ違う、一組の夫婦の喪失と再生の物語

内モンゴルに広がるフルンボイル草原に暮らす一組の夫婦。夫のチョクトは都会での生活を望んでいるが、妻のサロールは今の暮らしに満足している。ここではないどこかへ思いを巡らせ、ふらりといなくなるチョクトに腹を立てながらも、彼を愛するサロール。どこまでも続く大地、空を流れる白い雲。羊は群れをなし、馬が草原を駆けぬける。しかし、自由なはずの草原の暮らしにも少しずつ変化が訪れ、徐々に二人の気持ちがすれ違いはじめる。そして、ある冬の夜、二人は大きな喪失を経験する。その日を境に、サロールと草原で生きる覚悟を決めたチョクトだったが…。
愛する人と生きていきたい、ただそれだけのことがうまくいかない不器用でまっすぐな夫婦を演じるのは、ともに遊牧民の家庭で生まれ育った俳優のジリムトゥと歌手のタナ。草原と都会、二つの異なる世界を知る二人が、遊牧民としてのアイデンティティと現代的な価値観の間で揺らぐ若い夫婦の心の機微を繊細に捉え、圧倒的な自然の中で生きてきた人間のたくましさと、強い存在感を放っている。
北京電影学院の教授も務める中国エンターテイメント映画の俊英ワン・ルイ監督が、内モンゴル出身の作家・漠月(モー・ユエ)の小説「放羊的女人」を原作に10年の歳月をかけて映画化。草原の生活の質感と四季の美しさにこだわり、内モンゴル出身の俳優やスタッフたちとともに、モンゴル語で挑んだ本作は中国映画に新たな可能性と多様性を提示し、中国最大の映画祭である金鶏奨で最優秀監督賞を、東京国際映画祭では最優秀芸術貢献賞を受賞するなど、高い評価を得ている。ワン監督が、自身の過去の痛みに向き合い、亡き妻に捧げた夫婦の愛の物語。

※引用元:大地と白い雲公式サイト

 

『大地と白い雲』解説

中国の俊英ワン・ルイ監督が、内モンゴルの草原に暮らす一組の夫婦の不器用でまっすぐな姿を、現地出身の俳優やスタッフとともに描いた人間ドラマ。内モンゴルの草原に暮らすチョクトとサロールの夫婦。夫のチョクトは都会での生活を望んでいるが、妻のサロールは今の暮らしに満足している。ここではないどこかへの思いを巡らせ、時折ふらりといなくなるチョクトに腹を立てながらも、彼を愛するサロール。やがて草原にも変化が訪れ、2人の気持ちもすれ違うようになっていく。そしてある冬の夜、2人は大きな喪失を経験し、それを機にチョクトも、サロールとともに草原で生きる覚悟を決めるが……。主人公夫婦を演じたのは、遊牧民の家庭で育った俳優のジリムトゥと歌手のタナ。2019年・第32回東京国際映画祭コンペティション部門で最優秀芸術貢献賞を受賞(映画祭上映時のタイトルは「チャクトゥとサルラ」)。※引用元:映画.com

 

『大地と白い雲』予告動画

草原がとにかく美しい!!

モンゴル民謡歌手である妻サロールが歌う民謡が、この草原にぴったり ( ・ᴗ・ )♡

 

『大地と白い雲』 感想(ネタバレ)

映画を観たのが平日18時の回だったからかもしれませんが、館内は3人のみ。

とても快適な環境で観ることができたのはよかった。(運営は大丈夫でしょうか...)

 

観るポイント

  • 雄大なモンゴルの草原の美しさ
  • 雪が降る日は家で暖をとる暮らしからわかる、自然の厳しさ
  • 夫(チョクト)の颯爽と走る乗馬のカッコ良さ
  • 羊の群れを率いるカッコ良さ(ダサい役の方もいたけれど)
  • 妻(サロール)が草原で歌う民謡が美しい
  • 変化する遊牧民の暮らし

自給自足生活を目指している私からすると、とても理想的な暮らしでした (⁎˃ᴗ˂⁎)

羊15頭と車の物々交換をしていたんです。

モンゴルでの遊牧民生活はこんな感じなのね〜!と伝統的な暮らしを垣間見ていると思いきや

チョクトが言っていた

「昔は夏と冬で数日かけて移動する遊牧民の暮らしが、今はない」

 

どこの世界でも暮らしが変わりつつある今。

同じモンゴルでも、都会は都会。

お酒を大量に飲み、カラオケで歌い、車がたくさん走る舗装道路もある。

羊を売って現金を手に入れ、携帯を買い、都会で豪遊する元遊牧民の友人もいる。

 

私たちが目指す世界は、どこなんでしょうか。

 

  • 都会に行きたい夫
  • 今の暮らしを続けたい妻
  • 夫に出て行かないように説得する友人

チョクトとサロールは意見が合わない夫婦。

なぜそう思うのか?をお互い深掘りしないで、考えを言い合うのみ。

チョクトが今の暮らしを続けることに納得したように見せかけて、心の底では都会に行きたい願望は消えていない。

お互いに、ただただ頑固。

この繰り返しでストーリーが進みます。

そう、ストーリーが単調すぎる (´ヘ`;)

 

チョクトの不誠実さも見ていて嫌になりました。

都会に行きたい・憧れることは決して悪いことではないです。

チョクトはサロールに対して、誠意がないんですよ!!

私はチョクトのような人とはお友達になれないですね。

馬乗っている姿はとーってもかっこいいのに。

 

そんな感じだったので、何度もあくび&時計を見ながら映画を観てしまいました。

まぁ、飽きちゃいますよね (°-°;)

 

自然の中で羊と馬と牛と犬と共に暮らすの、とてもいいな〜と思いながら

先ほど挙げた「観るポイント」を意識して途中から気持ち切り替えました。

 

内モンゴル人の心境の変化を描くなら

もっともっと自然の映像を大胆に使いながら

都会の生活との対比をはっきり描くようにしていくと

この単調ストーリーでも楽しめたのかな〜って、ブログを書きながら考えちゃいました。

 

最後の最後、歌で感情を表現するサロールが切なく心に残りました。

民族衣装が可愛かった ( ˃ ᵕ ˂ )b

 

今日のひとこと

映画を通して、内モンゴルの壮大な草原と変わりつつある遊牧民の暮らしを知った!

 

 

  • この記事を書いた人

リエ

30代独身女性。埼玉出身。2021年11月沖縄移住。目指すはやんばるの2000坪の土地で芸術を楽しみながら自給自足暮らしをすること。ヤギ・鶏・犬・猫も一緒に、女性と子どもたちが集う空間を作りたい。自分でできることを増やし、心は穏やかに、可愛いさと逞しさを兼ね備えて生きていきたい。趣味は米粉を使ったお菓子・パン作り。やさしい人と畑と海の中が好き♡

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