映画 芸術

『ドライブ・マイ・カー』感想・解説(ネタバレ) 評価:4.8

2021年9月27日

こんにちは。

自給自足を目指す 里絵 です (*Ü*)ノ

毎月1日は「映画の日」

映画を観に行く習慣を作りたいと思い、9月1日に行ってきました。

(すぐ感想を書く予定が遅くなりました)

 

村上春樹好きとしては、この映画は外せません。

ドライブ・マイ・カー

画像引用--ドライブ・マイ・カー : 作品情報 - 映画.com

 

Data

原題:ドライブ・マイ・カー
制作:日本(2021年)
監督:濱口竜介
上映時間:179分
公式サイト

 

里絵の評価:4.8

最高でした ٩(*ˊ∀ˋ*)۶

 

『ドライブ・マイ・カー』紹介

  • 原作:村上春樹 × 監督:濱口竜介
    映画史を書き換える至高の179分! 新たなる傑作の誕生

    数々のベストセラーを生み出してきた作家・村上春樹による、珠玉の短編小説「ドライブ・マイ・カー」。妻を失った男の喪失と希望を綴ったこの作品に惚れ込み映画化を熱望、自ら脚本も手掛けるのは、いま世界が最も熱い注目を寄せる濱口竜介監督。これまで、カンヌ(『寝ても覚めても』コンペティション部門出品)、ベルリン(『偶然と想像』銀熊賞受賞)、ヴェネチア(共同脚本作『スパイの妻』銀獅子賞受賞)など世界三大映画祭を席巻し、その名を轟かせてきた。待望の最新長編作となる本作も見事、本年度のカンヌ国際映画祭で日本映画としては史上初となる脚本賞を受賞。加えて、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の独立賞も受賞し、4冠獲得の偉業を果たした!
    これまで、圧倒的な脚本力と豊かな映画表現で、人間がもつ多面性や複雑な感情をあぶりだしてきた濱口監督。本作では原作の精神を受け継ぎながらも、「ワーニャ伯父さん」、「ゴドーを待ちながら」という時代を超えて愛されてきた演劇要素を大胆に取り入れ、ストーリーと映画内演劇が重層的に呼応しあう驚異的な物語を紡ぎだした。さらに広島・東京・北海道・韓国などのスケール感あるロケーションと、名手・四宮秀俊撮影による美しさと厳しさが溶け合う映像美は観る者を魅了し、物語へと引き込んでいく。

 

  • 妻との記憶が刻まれた車。聴けなかった秘密。孤独な二人が辿りつく場所──
    再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる、圧巻のラスト20分

    舞台俳優であり演出家の家福かふくは、愛する妻のおとと満ち足りた日々を送っていた。しかし、音は秘密を残して突然この世からいなくなってしまう――。2年後、広島での演劇祭に愛車で向かった家福は、ある過去をもつ寡黙な専属ドライバーのみさきと出会う。さらに、かつて音から紹介された俳優・高槻の姿をオーディションで見つけるが…。
    喪失感と“打ち明けられることのなかった秘密”に苛まれてきた家福。みさきと過ごし、お互いの過去を明かすなかで、家福はそれまで目を背けてきたあることに気づかされていく。
    人を愛する痛みと尊さ、信じることの難しさと強さ、生きることの苦しさと美しさ。最愛の妻を失った男が葛藤の果てに辿りつく先とは――。登場人物が再生へと向かう姿が観る者の魂を震わせる圧巻のラスト20分。誰しもの人生に寄り添う、新たなる傑作が誕生した。

 

  • 西島秀俊、三浦透子、岡田将生、霧島れいか
    実力派俳優陣と海外キャストが9つの言語で紡ぐ、唯一無二の人間ドラマ

    主人公の家福を演じるのは、日本映画界に欠かせない名優、西島秀俊。行き場のない喪失を抱えながらも、希望へと一歩を踏み出していく心の機微を見事に体現した。ドライバーのみさきには、高い演技力に加え、歌手としても活躍するなど多彩な才能で注目を集める三浦透子。さらに、物語を大きく動かすキーパーソンの高槻に岡田将生。家福の妻・音を霧島れいかが演じるなど、実力派俳優陣が集結。胸に迫る演技で、物語をより一層深化させている。
    また、韓国・台湾・フィリピン・インドネシア・ドイツ・マレーシアからオーディションで選ばれた海外キャストも出演。日本人キャストとの見事なアンサンブルを見せ、劇中の多言語劇を中心に9つの言語を交えて展開する、誰も観たことのない唯一無二の物語を彩る。※引用元:ドライブ・マイ・カー公式サイト

 

『ドライブ・マイ・カー』解説

村上春樹の短編小説集「女のいない男たち」に収録された短編「ドライブ・マイ・カー」を、「偶然と想像」でベネチア国際映画祭銀熊賞を受賞した濱口竜介監督・脚本により映画化。舞台俳優で演出家の家福悠介は、脚本家の妻・音と幸せに暮らしていた。しかし、妻はある秘密を残したまま他界してしまう。2年後、喪失感を抱えながら生きていた彼は、演劇祭で演出を担当することになり、愛車のサーブで広島へ向かう。そこで出会った寡黙な専属ドライバーのみさきと過ごす中で、家福はそれまで目を背けていたあることに気づかされていく。主人公・家福を西島秀俊、ヒロインのみさきを三浦透子、物語の鍵を握る俳優・高槻を岡田将生、家福の亡き妻・音を霧島れいかがそれぞれ演じる。2021年・第74回カンヌ国際映画祭コンペティション部門に出品され、日本映画では初となる脚本賞を受賞。ほか、国際映画批評家連盟賞、AFCAE賞、エキュメニカル審査員賞の3つの独立賞も受賞した。※引用元:映画.com

 

『ドライブ・マイ・カー』予告動画

この予告動画、映画観てからだとまた印象が違いますね。

こういう風にまとめているのね〜!と、この映像を観て思い出すことがたくさんあって何度でも楽しめますね。

 

『ドライブ・マイ・カー』 感想(ネタバレ)

ネタバレしないようには気をつけてはいますが、

もしかしたらネタバレしているかもしれないので、念の為お気をつけくださいと伝えておきます。

 

超絶よかった!!

 

村上春樹の世界観を残したまま

濱口竜介監督は映像で心情を上手に表現していて、3時間が流れるようにあっという間。

映画監督って、色や音の使い方上手だなーって思いました。

村上春樹独特の伏線の張り方はそのままで

後半のドドドと押し寄せる伏線回収が凄まじかった。

嘘でしょーーーっ!?っていう絡まり方をするんですよ。

観てから何日も経ちますが、ことあるごとにふと思い出しては伏線拾いながら過ごしています。

この伏線回収の感じは、村上春樹著の

「世界の終りとハードボイルド・ワンダーランド」を思い出しましたね (*˘︶˘*)

おすすめ

おすすめ

 

ユーモアのある会話のやりとりがなかったのは、春樹好きとしては少し残念だったかな。

その部分を少しだけ減点しての評価となりました。

期待しすぎでしょうか ( ̄‐ ̄)

どんな映画でも本でも、クスッと笑えるシーンがあるのが私は好きなんでしょうね。

私だったらどこにユーモアを入れるかな〜と、後から映画を思い出しながら考えました。

大人になればなるほど、ユーモアの大切さに気づいたというか。

私自身がそういうことを言える人になりたいと思っているんでしょうね ( ・ᴗ・ )

 

 

人間の多面性と自己への正しい向き合い方を描きながら

現代社会の問題も取り上げつつ、温かさもある。

最後のあの締め方、うまいな〜。

 

春樹作は「それでも生きる」というメッセージを毎回感じます。

逃げずに向き合いながら前に進んで行こう!というような。

登場人物が力強く成長していく過程が描かれているんですよね。

フランクな見方をすると、生きていくといろいろあるけれどそれは冒険なんだよと思わされるというか。

 

監督の人柄も出ていた作品でした。

あまりに良かったので、友人たちに早く観るように催促しちゃいました。

感想シェア会が楽しみ (⁎˃ᴗ˂⁎)

 

映画は一人で観るのが好きですが

内容の深い映画は誰かと見た後にお茶しながら感想をシェアするのが楽しいんでしょうね。

 

早く観てね、友人たち (⁎˃ᴗ˂⁎)

 

 

今日のひとこと

本と映画のそれぞれの世界の良さを知ることができる映画に出会えた!!

 

  • この記事を書いた人

リエ

30代独身女性。埼玉出身。2021年11月沖縄移住。目指すはやんばるの2000坪の土地で芸術を楽しみながら自給自足暮らしをすること。ヤギ・鶏・犬・猫も一緒に、女性と子どもたちが集う空間を作りたい。自分でできることを増やし、心は穏やかに、可愛いさと逞しさを兼ね備えて生きていきたい。趣味は米粉を使ったお菓子・パン作り。やさしい人と畑と海の中が好き♡

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